カナレの4芯ケーブルL-4E6Sでシールドを自作した感想

7年ほどスタジオやライブ、レコーディングで酷使してきたBELDEN 9778のシールドを引退させて、新しいシールドに変更しました。

ケーブルの選定

これまで長年使っていたBELDENの9778に関して、音質に不満点は無く、耐久性も申し分ありませんでした。

メロディックハードコアみたいなジャンルでライブ30本。スタジオでも恐らく150回以上使っていましたが、一度も断線しなかったので、耐久性はかなり高い方だと思います。

今回も同じくBELDENの9778でも良かったんですが、将来的にマイクケーブルやRCAケーブルも同じケーブルで統一させてみたかったので、様々なケーブルで利用出来るように4芯のケーブルを探したところ、選択肢はこの辺りになりました。

この中から今回はコスパが良いCANARE L-4E6Sを採用しました。

なおL-4E6Sは外皮の色が豊富で、黒、茶、赤、橙、黄、緑、青、灰、白という9色が販売されています。今回は使っている人が少なそうという理由から、緑を選択しました。

プラグの選定

以前から、プラグはSWITCHCRAFT一択だと思っていましたが、コスパを重視した結果、CLASSIC PROのP12(ストレート)P12R(L字)にしました。

材料

これでベースから足元までに使う6mと、足元からアンプに繋ぐ5mのシールドを二本作成します。

ちなみに今まで使っていたBELDEN 9778はいずれも6.6mだったので、13.2mから11mに、2.2m短くなりました。

道具

  • はんだごて
  • ニッパー
  • ラジオペンチ
  • カッター
  • サポートスタンド

我々ミュージシャン、指をやけどしないようにサポートスタンドを利用しましょう。作業性と安全性が格段に上がります。

 

作り方

  • STEP.1
    外皮を剥く

    端から2センチほど外皮をカットします。シールドの網をカットしないように要注意。

  • STEP.2
    シールドをほぐす

  • STEP.3
    コールド線を剥く

    シールドをほぐすと中から糸と紙に包まれたコールド線(白)2本とホット線(青)2本の4本が出てくるので、まずはコールド線を根元から剥いておきます。

    なお、基本的には有色をホット、白をコールドにするのが一般的です。

  • STEP.4
    ホット線を剥く

    ホット線を1センチほど剥いておきます。あまり剥きすぎるとコールド線と触れて音が出なくなる恐れがあるのでご注意を。

  • STEP.5
    コールド線とシールド線を纏める

    今回は方向性を持たせないシールドにするので、コールド線とシールド線を纏めておきます。

  • STEP.6
    はんだ付けをする

    ホット線をプラグの短い方。コールド線を長い方にはんだ付けします。

  • STEP.7
    熱収縮チューブで覆う

    はんだ付けした部分を熱収縮チューブで覆い、ライターであぶります。

    ドライヤーで収縮出来たという意見もありましたが、うちのドライヤーでは無理でした。

    写真は熱収縮チューブで覆った上からさらに、プラグに付いていた透明のチューブを被せています。

  • STEP.8
    導通確認をする

    反対側も同様にプラグを付けたら、問題なくはんだ付け出来ているか導通確認をします。

    僕はチューナーの断線チェック機能を使って確認しますが、アンプを使って音出ししても良いです。

  • STEP.9
    完成

感想

音について

9778と比較すると、若干迫力が無くなります。特にベースで言うとミドルが若干減った感じがします。

と言っても、音を鳴らす空間のサイズだったり、アンプの位置による音の違いの方がはるかに大きいので、スタジオやライブで使う分には気にならないレベルだと感じました。

また、この程度の音の違いであればイコライザで十分補正出来るので、僕は気になった時はプリアンプで若干ミドルを持ち上げるようにしています。

ノイズについて

例えば同じカナレのGS-6は、ノイズ防止のために編組シールドの内側に 導電ビニルを使用しています。

L-4E6Sはこういう特別なノイズ対策が取られていない事もあってか、叩きつけたり引きずり回したりするとノイズが乗ります。

楽器本体のボリュームを絞ったうえで、アンプのボリュームを上げた状態で聞こえるノイズなので、演奏中にノイズが気になるような感じではありません。

もしかしたらライブやスタジオで酷使していくとシールド線がボロボロになってノイズが増す可能性はあるかも知れません。その時は寿命と思って交換します。

見た目について

あまり使っている人を見たことが無いという理由で緑色を選びましたが、嬉しいメリットがありました。

ライブでの転換中、薄暗い状態で速やかにセッティングやバラシをする必要があります。

今まで使っていた一般的な黒いシールドだと、「薄暗い状態」と「ステージの床の黒さ」で、シールドをどこに置いたか分からなくなってしまったり、ライブハウス側のいろいろなケーブルと紛れて絡まってしまったり、地味にストレスになるケースが何度かありました。

このL-4E6Sの緑色はハッキリした色なので、薄暗い状態でもぱっと見ですぐに見つけられます。

取り回しについて

これまで使っていたBELDENの9778は、外皮がゴムっぽい素材だったので、使い始めてすぐの頃は滑り難く取り回しに難点がありました。

L-4E6Sは滑りも良く、巻き癖も付きにくいので邪魔になりません。

まとめ:カナレの4芯ケーブルL-4E6Sでシールドを自作した感想

1メートル100円程度という事もあり、かなりコスパの良いケーブルだと思います。

カラーバリエーションも豊富なので、はんだ付けに抵抗が無い方は自作してみてはいかがでしょうか。

余談ですが、後日XLR-TSケーブルを作成しました。

こう言った、既製品では選択肢が少ないケーブルも作成できるのも、自作ケーブルの醍醐味ですね。