楽曲を世界に配信!TuneCore Japanを3年使って分かった事

皆さんTuneCore Japanをご存知でしょうか。

TuneCore Japanはデジタル音楽のディストリビューターです。

要は、CDではなく音楽のファイルを、iTunesやLINE MUSIC等の配信サイト(販売サイト)に登録してくれるサービスです。

国内だけでなく海外にも販売出来るので、非常にメリットのあるサービスです。

僕もバンドや個人名義で3年ほど利用をしていましたが、結果的に活動には合わなかったので、現在利用を中断しています。

なぜ合わなかったのか、どのような場合は合うのか、3年使ったアーティスト側の感想を公開します。

TuneCore Japanとは

繰り返しになってしまいますが、iTunesをはじめとする全世界の各種音楽配信サイトに、自分の楽曲を登録してくれるサービスです。

2018年12月時点の配信先は

  1. iTunes Store
  2. Apple Music
  3. Amazon
  4. music.jp STORE
  5. oricon ME!
  6. Spotify
  7. KKBOX
  8. うたパス
  9. レコチョク
  10. mora
  11. Media Do
  12. YouTube Music
  13. Google Play Music
  14. e-onkyo music
  15. LINE MUSIC
  16. AWA
  17. SMART USEN
  18. dwango.jp
  19. OTOTOY
  20. Rakuten Music
  21. mysound
  22. DEEZER
  23. 着信★うた♪by KONAMI
  24. Gracenote
  25. Shazam

と、主要なサービスはほぼ全て網羅されています。

これだけのサービスに登録できるのであれば、利用料は高額なのかと思いきや、

  • シングル:1,410円(税抜き)/年
  • アルバム:4,750円(税抜き)/年

という様に、良心的な価格設定です。

また、販売された額はアーティストに100%還元されるので、楽曲配信を考えている方には非常にお勧めなサービスです。

※TuneCore Japanの取り分はゼロですが、各配信サービスの取り分があるため、販売価格=アーティストの収入にはなりません。

現在まだ日本国内では音楽のストリーミングは発展途上感が否めませんが、海外では完全にストリーミングが主体になってきています。

今後日本でもストリーミングが主体になってくるはずなので、Tunecore Japanを利用すれば簡単に全世界に向けてリリース出来ます。

僕の場合・・・

バンドと個人名義で3年間使い続けましたが、結果的にどちらも配信を停止しました。その理由は下記のとおりです。

費用対効果が感じられなかった

1,200円のミニアルバムを3年間登録していました。3年間サービスを利用していたので、約15,000円利用料としてTuneCore Japanに支払いました。

その間の販売回数(ダウウンロード回数)は9回でした。売り上げ金額は各サイトの取り分を抜いて約7,000円です。

すなわち3年間で8,000円の赤字になりました。

この8,000円の赤字をどう考えるかは、ユーザー次第だと思いますが、僕の場合、「配信停止しよう」という結論に至りました。

余談ですが個人名義のみで利用しているBGM販売サイト「オーディオストック」は、黒字化出来ています。

詳細は「オーディオストック1年間の収入や攻略法【招待コードあり】」をどうぞ。

配信停止させた理由

配信停止の理由は「赤字が続いたから」ですが、赤字の原因であるダウンロードされなかった訳を考えます。

「楽曲が良くなかった」と言われればそれまでなので、そこは今回無視するとして、原因として考えられるのが、ただ販売しているだけで、殆どプロモーションを行っていなかったからだと思います。

ライブのMCでは「iTunes等でも購入できます」という宣伝はしていましたが、そもそもライブ会場でCDを販売しているので、そこで買わず、わざわざネットでダウンロードする人は少ないと思います。

また、ライブへ来てくれた人への感謝の気持ちを込めて、ライブハウスでの販売価格をネット販売より安くしていた事も、ダウンロードではなく、ライブハウスでの購入を選択された原因の一つかと思われます。

本来どうするべきだったか

ライブに来てくれる人には割引で販売したいという気持ちは変わっていないので、この価格設定を変更しないとして、本来やらなければいけなかったのは、「ターゲット(購入者)を絞って的確に宣伝をする」という事だと思います。

ネットで販売しているのなら、ライブに来ない人にもアピールする必要があります。

例えばブログやTwitter、FacebookやYouTubeなど、ネット上でバンドがアピールできる場は沢山あります。

そこで面白い企画を展開したりして、楽曲だけでなくバンドとしても多くの方に興味を持ってもらう事が出来れば、「このバンドの曲ダウンロードしてみよう」という流れに繋ぐ事が出来るかと思います。

僕のバンドでは一切ネットの活用が出来ていなかったので、誰も知らない存在として、各配信サービスにひっそりと展開されていた訳です。

それで9回購入して頂いたのはある意味凄いのかも知れません。

TuneCore Japanを活用するためには

以上のことを踏まえて、TuneCore Japanを活用するために大事なことは、下記の二点だと思います。

  1. 販売先がネット上という事をしっかりと理解する。
  2. そのうえでターゲットを絞って的確にアピールをする。

これが出来ていないと、僕みたいに赤字になると思います。ご注意を。

最後に

結果的にTuneCore Japanを上手く活用できず、利用を一時中断させています。

ただTuneCore Japan自体は非常に素晴らしいサービスなので、うまく活用出来れば、自分たちの楽曲を世界中に届けることが出来るうえ、利益を得ることが出来ます。

僕のバンドもある程度アピールできる環境が整ったら、また配信を再開させ、今度は黒字を目指したいと思います。

黒字にできたら、改めてレポートします。

TuneCore JapanはこちらからGO!